2019年5月26日日曜日

日曜日は有難い説経の日でございます。「日本音楽の歴史 説経」

本日は「説法」ではなく、「説経」としました。
気が付きましたでしょうかw

これは日本音楽の歴史でもあります。
日本音楽の歴史は誰もが知っている「雅楽」ですが、雅楽の基になる音楽は仏教の教えと共にシルクロードを通り大陸から日本に伝わった唐楽、林邑楽(りんゆうがく)、度羅楽(どらがく)、渤海楽(ぼつかいがく)から始まります。

世界中の音楽の歴史を勉強すれば宗教と音楽は必ずセットになっています。
それだけ音楽と言うものは人間として正しい行いをするための教養のようなものであった。思想・教えが宗教の役割であれば、音楽の役割は教養力や豊かさを表現するものかも知れません。

奈良の東大寺大仏開眼の法要(752)では神明(しんみょう)と言われる仏教の法会(ほうえ)の用いる声楽曲があります。そのくらい古くから日本音楽も宗教とセットになっているものでした。

そのころ西洋音楽の歴史は。グレゴリオ聖歌制定(600年頃)からポリフォニー(900年頃)が出始めたころです。

日本も西洋も宗教と音楽は同じに扱われ、深い関わりがありました。

何故、宗教が必要なのか?
人はあまりに愚かであるためとしか理由はありませんw
教えて貰わなければ気が付かないことが多くあり。
何故、奈良の東大寺ができたのか?宗教が何故国家思想として、国家で取り組んだ建造物ができたのか?
http://www.todaiji.or.jp/kids/kids2-1.html

まあそもそもブッダ自身は自身を神とせず、偶像崇拝を禁止していますが、そういうものに、やはりすがりたくなるのも人の心情というものでしょう。

ここまでは教科書通り書いただけですw
音楽の歴史を学ぶと必ず教わるのですが、日本音楽もまた宗教と密接な関係がありながら、西洋音楽では当たり前にある教えがあまりに疎かにされてしまっているのもあまりに身近にあり過ぎて、また灯台下暗しなのでしょうw

日本音楽の歴史も、西洋と同様に宗教との歴史から始まりますが、人は音楽に娯楽性を求め、猿楽、能などの娯楽劇場音楽が始まりますが、江戸時代に「説経節」と呼ばれるジャンルが仏教の教えを取り入れた今回のお題にしました「説経」です。
江戸時代の盛んであった文楽で扱われた「説経」は、娯楽の中にも宗教のありがたい教えを物語にしたものです。

文楽とは江戸時代から続く伝統芸能の人形劇ですが、これに関しては娯楽そのものです。
その中でも説経と言われるものがあります。それが仏教の教えを歌にした演目があるのですが、説経と言っても、お坊さんの教えをそのまま聞かせても、誰も耳を傾けようとしないので、物語調にして、面白おかしく演目にして教えたものでした。

現在、私たちは仏教の多くの教えを知っていますが、誰に教えて貰ったか?知っていますか?私自身は、手塚治漫画の「ブッダ」を読んで知り、興味を持ちました。

やはりお坊さんの言葉はなかなか聴くことが出来ない。そして難しい教えでは伝わらず、庶民がその教えを理解しようとしたときに、仏典やお経では難解で難しすぎるのも原因です。

仏教の素晴らしい教えを分かり易く、みんなが知るには、こうした娯楽にして、伝えることで私たち庶民でも仏教のありがたい教えを教わることができるのかも知れません。

間違いありませんw難しいものは無理なんでw




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