和声法の速記方法 和声法を速く解く方法。
❗️サークルオブフィフスには和声法速記コツの調号、転回、保留音がある。
#139 音楽原動力(Power&Speed) 音らく論wシリーズ3 弾いて覚える和声法の基礎カデンツ進行ルール
#8 考えない方法を考える:和声法の速記法
http://www.soundcaraway.com/wasei/comment/std/compst01.html
・設定できる和音
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ=Ⅰ6、Ⅳ=Ⅱ6、Ⅴ、Ⅵ=Ⅳ6、Ⅴ6
Ⅰ→Ⅱ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ
Ⅱ→Ⅴ
Ⅲ→Ⅳ、Ⅵ
Ⅳ→Ⅰ、Ⅱ、Ⅴ
Ⅴ→Ⅰ、Ⅵ
Ⅵ→Ⅳ、Ⅱ、Ⅴ
1. 調号を解く
●調号
#は5度積み、bは4度積み
Minorならそのm3下
●Majorか、Minorか。
スタート音と最後の音で決める。
終止のソプラノは根音が望ましい。
開始、終止、途中終止の音とその前後を見る。
Ⅴを見て、次の解決音を確認する。
調号からⅤを確認する。
!暗記!
14+5=ドファ+ソ 、レソ+ラ、ミラ+シ、ファシ+ド、ソド+レ、ラレ+ミ、シミ+ファ
14+5=CF+G、DG+A、EA+B、FB+C、GC+D、AD+E、BE+F
14+5:語呂暗記
ドファ+ソ
レソ+ラ:レーソー(冷ソーメン)、レーラー(冷ライス)
ミラ+シ:ミラ、ミシン
ファシ+ド:ファシズム
ソド+レ:ソード、ソーレー(ソーメン冷)
ラレ+ミ:ラーレー(ライス冷)、ラーミー(ライスミドル)
シミ+ファ:シミ、シファ(ワ)
2.コード譜を解く
●スタートはⅠ、終止はⅠ、Ⅴ、Ⅵ
●課題の上に数値を書く。
●コードを決める
バス
1=Ⅰ、Ⅳ64
2=Ⅱ、Ⅴ64
3=Ⅰ6
4=Ⅳ、Ⅱ6、(Ⅴ7)
5=Ⅴ、Ⅰ64
6=Ⅵ、Ⅳ6
7=Ⅴ6
!暗記!
1=14
2=25
3=16
4=245
5=15
6=46
7=5
ソプラノ
1=Ⅰ、Ⅳ、Ⅵ
2=Ⅱ、Ⅴ
3=Ⅰ、Ⅵ
4=Ⅳ、Ⅱ、(Ⅴ)
5=Ⅴ、Ⅰ
6=Ⅵ、Ⅱ、Ⅳ
7=Ⅴ
!暗記!
1=146
2=25
3=16
4=245
5=15
6=246
7=5
バスもソプラノもほぼ一緒。
転回ルールから上記となる。
●基本はカデンツ(ケーデンス)
1. カデンツ第1型(K1) T-D-T
2. カデンツ第2型(K2) T-S-D-T
3. カデンツ第3型(K3) T-S-T
TDT=ⅠorⅥ|Ⅴ|ⅠorⅥ
TSDT= ⅠorⅥ|ⅡorⅣ|Ⅴ|ⅠorⅥ
TST=ⅠorⅥ|ⅡorⅣ|ⅠorⅥ
これだけしかありません。
第一転回系はⅠ |Ⅱ |Ⅳ |Ⅴしかありません。
さらに第二転回系はⅠ| Ⅳ |Ⅴしかありません。
Ⅰ64の先行はSです。
すなわちⅡかⅣしかありません。
V64の先行はⅠです。
Ⅳ64の先行もⅠです。
終止では、Ⅰ64を使い、Ⅰ64|Ⅴ|Ⅰで終止音飛びを防ぎ、終止感を出さなければいけません。
※先行はSです。終止でのバス課題は簡単ですが、ソプラノ課題の時、第二音が使われているならそれはもうⅡしか選択はありません。
終止では、滑らかにソプラノは音飛びは避けなければいけません。
そのため、ソプラノから埋めていくことを考えて、中埋めする。
終止では、開蜜を揃えなければいけません。
V7コード
・冒頭と終止では7thは使わない。
・Ⅴ7|Ⅰへはどちらかが不完全となる。
・Ⅴ7|Ⅵへは基本形の完全系のみ
・7thは2度下のⅠの3音へ
・導音の3音は主音へ
・5音は主音へ
第一転回=65→Ⅰ
第二転回=43→Ⅰ、Ⅰ6
第三転回=2→Ⅰ6
■TSTであるⅠ|Ⅳ|Ⅰ
■TDTであるⅠ|Ⅴ|Ⅰ
この2つの保留音に注意すること。
■TST
Key of C
Ⅰ|Ⅳ|Ⅰ
=====
C C C
R 5 R
ーーーーー
E F E
3 1 3
ーーーーー
G A G
5 3 5
=====
!暗記法!
Ⅰ|Ⅳ|Ⅰ=Root保留、34、56
Ⅰ|Ⅱ|Ⅰ=R2、34、56
※R2、34、56の動きは禁則注意
■TDT
Key of C
Ⅰ|Ⅴ|Ⅰ
=====
C B C
1 3 1
ーーーーー
E D E
3 5 3
ーーーーー
G G G
5 1 5
=====
!暗記法!
Ⅰ|Ⅴ|Ⅰ=5保留、R2、R7、23
※R7、R2、32の動きは禁則注意
●ソプラノ課題
ソプラノ課題のバスはコードを決めても、上記も参考と注意して、基本ソプラノの動きに反行させて、コードを転回させる。
Ⅰ64|Ⅴ7の場合、主音は導音へ下降。
重複にも注意する。転回も暫定的で、後でいくらでも手詰まりになる可能性ある。
●バス課題
終止のカデンツから開蜜を揃えて記入していく。ソプラノは滑らかに音飛びは避けながら、基本バスに反行させる。
コード決めの時点で、いくつか考慮するため、上記も参考と注意。
共通音はアルト、テナーに持っていくことで禁則回避
4.中埋めを解く
バスに反行
マイナーのⅤ3音は半音上げのメジャー記号漏れ注意。
!暗記!
14+5=ドファ+ソ 、レソ+ラ、ミラ+シ、ファシ+ド、ソド+レ、ラレ+ミ、シミ+ファ
14+5=CF+G、DG+A、EA+B、FB+C、GC+D、AD+E、BE+F
基本バスに反行させる。
●重複
先に、ソプラノとバスを配置すると、保留音を考慮した場合や無理がある場合が生じるので、ソプラノとバスは都度動かして、保留音を優先する。
2個1つで考え、次のコードとセットで考える。
●禁則 5度、8度重複
バスとソプラノが同音が続く。
なんか斜め同方向が続くなー
ドミナントモーション