2018年10月23日火曜日

やはりコルトレーンチェンジ

スケールの次は、コード進行になります。

モーダル=無調=フリースタイルの流れでは実に残念な最後を遂げてしまいます。

実にモーダルサウンド=無調とするとコルトレーンはmy favorite things 1961です。



完全にやりたい放題w
興味深いのは2本目のライブはMcCoy Tynerのソロが入っている。
McCoy Tynerも初々しいw

フリースタイル進化系
John Coltrane - Alabama 1963


John Coltrane - A Love Supreme 1965

フリースタイルは音楽ではないとは言いません。
しかし、建築に基礎があるように、自由気ままでは建物は倒壊してしまいます。

世の中の仕組みとは、そんな感じなんですw

コルトレーンは、そこに行く前に素晴らしいものを残して、フリースタイルに移行した。

人間楽な方に行くのは自然の摂理ですw
本当に、楽したいw
しんどかったのでしょう。お気持ち察し、分かります。

Impressions 1963

フリースタイルを聴いた後に、聴くと実に音楽的であることが分かり、とても安心感があります。そして心地よい。

そしてMcCoy Tynerもこの時期をとても大切にしています。
決して、フリースタイルには流れなかった。

John Coltrane - Equinox

John Coltrane - Giant Steps


何度聞いても、精密機械のようで、人間離れしている。
この時を絶頂期として、考えられるのは当然でしょう。

60年代を境にフリースタイルとコルトレーンチェンジスタイルに分かれたのですが、 モーダル=フリースタイルとするのはとても残念なのこと。

そこはコルトレーンチェンジもフリースタイル進化系に入れるべきだと考えます。

時に、モード音楽とはモードスケールを差します。

コードであるか、 モードスケールであるかの違いはこの時期になると明確ではない。

何よりも、音楽的であることが重要として、コルトレーンチェンジを用いて、音楽を発展させた音楽家がごまんといる以上、コルトレーンチェンジから始まったサウンドをモーダルサウンドとした方が、音楽的であることが重要であり、音楽的で心地が良い。

心地よさ重視でw

 コードで動かないスケールがモードであると誰が決めた。
そもそもそんな定義ないしw
そして白か黒かの極論にする必要もなしw

アルペジオありの、スケールありの複合時期であり、コードに沿っていたっていいじゃない。基礎が無いと破綻してしまうこともあり、ここで言う基礎とはコードを言っています。

コルトレーンチェンジがこれまでの音楽とは明らかに違うことが最重要である。

●コルトレーンチェンジ(コルトレーンマトリクス)


ドミナントモーションの前にマイナーがあること、メジャーとマイナーが交互に存在すること。

m3→ G△→m3→Eb△→G△→m3→Eb△

B△ D7|G△ Bb7|Eb△ |Am7 D7|G△ Bb7|Eb△ F#7|B△ |Fm7 Bb7|

B△ D7|=m3
D7|G△=G△

G△ Bb7|=m3
Bb7|Eb△=Eb△

Gへ転調
Am7 D7|G△ =G△

G△ Bb7|=m3

Bb7|Eb△=Eb△

Eb△ F#7|=m3
F#7|B△ |=B△

Ebへ転調
Fm7 Bb7|B△ =Eb△

後半は単に転調のみ
Eb△ |Am7 D7|G△ |C#m7 F#7|B△ |Fm7 Bb7|Eb△ |C#m7 F#7|

Gへ転調
Am7 D7|G△ |=G△

Bへ転調
C#m7 F#7|B△ |=B△

Ebへ転調
Fm7 Bb7|Eb△ |=Eb△

Bへ転調
C#m7 F#7|B△=B△

前半の動きが、短3度→メジャー→短3度→メジャーとなる。

この動きは今までには存在しなかった事実。
このマイナーとメジャーが交互に入れ替わることで、独特のサウンドが生まれアウトサイドとインサイドが明確になること。

ここが基本的なところなんでは無いか?と考えているので、そこを重点的に攻めて行きたいw

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参考図書:ジャズ・ハーモニーを理解するための 改訂版 ヒアリング・ザ・チェンジ

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