音楽が音楽らしく奏でる上では、和声法の習得は、必要不可欠である。
和声法の細かいルールは以前の過去ログを追記していますが、何度も更新すると無茶苦茶になって来るので、仕切り直しでw
https://bonjin003.blogspot.jp/2016/05/blog-post_16.html
いろいろと書いてありますが、動きの基本があり、声部の配置のルールに従えば、外れがないと言う、とても合理的で、音楽を奏でるのであれば、このルールを知らないと一生音楽は奏でられないと言っても過言ではないほどの重要なものでした。
・和声法の声部配置のルール
基本的に重複音はRootと5度。
Ⅱ度は3度のみ。
Ⅵ度とRootと3度。
バス(ベース)は上3声との開きを、最大2オクターブまで許される。
広く取らないと下記のルールに守れないので、注意。
声部配置
1パターンは、共通音がある場合
共通音を同じ声部に保留して、他の音は、なるべく近い音に進行させる。
共通音は動かさない。
共通しない音は、上下自由に近い音に進行。
2パターンは、共通音がない場合
バス(ベース)の動きに対して、上3声を反行させる。
バスが下がれば、上3声は上がる。
バスが上がれば、上3声は下がる。
基本的な声部の配置は、この2つのルールだけです。
その他に指定のルールは以下の通り。
Ⅱ-Ⅴ
・共通音は保留しない。
・必ずⅡのRootをⅤの3度へ配置。
・必ずバスを上げて、その他3声は音は全て下げる。
・導音7度への配置は増減禁則(導音へは必ず下降)
Ⅴ-Ⅰ
・Ⅴの7度の導音は必ず主音であるRootに解決させるため、短2度上行。
1パターンの共通音は保留して他は近い音に配置する。
Ⅴ-Ⅵ
・Ⅴの7度の音は必ず主音に解決させる。
2パターンのバスに反行する。
重複ルール
重複ルールは響きの良くないものを排除し、禁則を防ぐ役割があるため、最も重要ルールになります。
・第5音は、内声(アルトとテナー)にオクターブで重複させない。
・第3音は、内声(アルトとテナー)にオクターブで重複させない。
バス課題の攻略法
バス課題の心がけ。
1.バスをオクターブを置いて、保留音を配置する。
※保留音がある場合は、なるべく近くの音に配置するので、どちらに向かって居ても良いことになる。しかしながら、極力バスに反行、それ以外に配置できない場合は反行ルールを無視することになる。
この時点ではまだバスのオクターブ音は上3声音の何にあたるかは決定してはいない。
まずは配置の第一手が肝心。
保留音は不動(ⅡⅤⅥの場合除く。導音は主音へ)
Root重複だけは全てに置いて可能なので、まずは何も考えずに1~2オクターブ上に重複のRoot(Ⅱの和音を除く)を配置する。
この2点は後々、厄介者なので、間違えるとすべてが狂うので、真っ先に配置してみる。
音符と音符の間は、次に来るコードのバスが下がっているならば、3声部は上に行く必要があり、バスが上がっているのであれば、3声部は下げる必要があるので、次の一手に十分なスペースがあるか注意する。
もちろん、始まりのバスと重複のバスが一オクターブ以上ないとどんどん手詰まりになる恐れがある。
次のバスが下なら密集、バスが上なら開離だが、例外も多々あるが、おおよそこのような配置。
2.次にソプラノを配置する。もちろんソプラノがメロディーラインになる。バスの動きに反行、保留音は保留して配置する。
※保留音がある場合は、なるべく近くの音に配置するので、どちらに向かって居ても良いことになる。しかしながら、極力バスに反行、それ以外に配置できない場合は反行ルールを無視することになる。
まずは、セオリー通りにバスの動きに反行して決める。
そして隣接する音に、出来るだけ近い音に配置する。
ソプラノに前の音に保留音がある場合は、保留する。
!注意!バスのオクターブとソプラノ音が混同することを防ぐために、棒を一緒に記入する。
書いている途中で混乱するので、必ず棒も一緒に書いてソプラノ音であることを決定して置く。
3.残りの音をバスの動きに反行、保留音は保留して埋める。
※保留音がある場合は、なるべく近くの音に配置するので、どちらに向かって居ても良いことになる。しかしながら、極力バスに反行、それ以外に配置できない場合は反行ルールを無視することになる。
音符記入時に意識することは、常にコード記号に合わせて135、246、468、579(572)、680(683)と考えて記譜する。
そうすることで、何も考えずに瞬時にエニーキーに対応。
!注意点!
・始まりのコードが最も大事。
そして2つ目を間違えると後ろがすべて間違える破目に・・・
最初の2つには神経を注ぐ。
この2つを慎重に決める。
これが本当に辛いw
共通音の保留があるコード記号分け
1(T+Lydian)
Ⅰ=135
Ⅵ=136
Ⅳ=146
---------
2
※保留しない
---------
3
Ⅰ=135
Ⅵ=136
---------
4(SD)
Ⅱ=246
Ⅳ=146
---------
5(D)
Ⅰ=135
Ⅴ=725
---------
6(SD+6)
Ⅱ=246
Ⅳ=146
Ⅵ=136
Ⅰの隣接コードが、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵに保留音あり。
Ⅱの次に来るコードは、Ⅴだけなので、除外。
Ⅳの隣接コードが、
Ⅰ+Ⅵ=Tonicの次のコードがⅣ+Ⅵに保留音あり。
Ⅱ+Ⅳ=SDの次のコードがⅣ+Ⅵに保留音あり。
ⅣとⅥが来るときは大体保留する音あり。
語呂
135=いさこ
246=にーしーろー
461=白い
572=粉に
683=ロク奴さー
何故語呂?
何故か、とっさに出てきません。
何故だろう?とにかく覚えればいいので、語呂でも何でも瞬時に出て来るもので対応w
移動ドで考える事w
なにもすべて数値で考えると面倒w
上記が和声法の基本知識。
弾くときに心がける。
そこからこの法則を如何に習得していくかを考えていくことにしたい。
まずは和音のインバージョンは数値化することで、エニーキーに対応させる。
Ⅰ=135
Ⅱ=246
Ⅳ=468
Ⅴ=579
Ⅵ=683
差し当たって必要なコードは上記である。
そのコードのインバージョンパターンは以下の通りである。
135
153
351
315
513
531
基礎で利用するコードはⅠ、Ⅱ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵの5つ。
6×5=30個。
暗記するにも30個は多いので、
次のコードに移動するときの判断は奇数であるか、偶数であるかを認識しながら弾く。
偶数コードから偶数コードに行くときは保留あるが、5度を超えると偶数=奇数に反転する。
弾いている指の動きに注目して、引き付き、離れる。
結んで開いて、手を打って休符して、また開いて、その手はテンションにw
ネットで見つけた和声法のPDF教本
このような内容の本が無料で配布されているのは、素晴らしい。
是非ダウンロードして参考書に。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sak/wasei_dokuhon/wasei_dokuhon.pdf
第一転回
Ⅱ6=基本形よりも第一転回で使われることが多い。
Ⅰ6、Ⅳ6、Ⅴ6=基本形と同じように使われる。
第一回転形で配置可能なのは、主三和音のⅠ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅱのみ
第二転回
・5度をバスに置き、積み重ねる。
バスの5度を重複させる。
I64=次がVに解決する限定的な動き、又はバスが順次進行のときのみ限定
Ⅱ64=使用されない。まれ。ほとんど考える必要なし。
Ⅲ64=ほとんど使用されない。
Ⅳ64=曲の冒頭のみ
Ⅴ64=ほとんど使用されない。経過的なときのみ
Ⅰ-Ⅴ64-Ⅰ
Ⅵ6、Ⅵ64=用いられることはまれ。ほとんど考える必要なし。
第一回転形で配置可能なのは、主三和音のⅠ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅱのみ
基本的に第二転回系はⅠ64のVへの解決とⅣ64の曲の冒頭のみが主になり、あとはまれ。