2018年5月17日木曜日

和声法から学ぶ作曲方法

和声法を学んだので、作曲したいと思っても、なかな書けない、難しいと思っていましたが、ここはやはり純粋にセオリー通り、和声法から作曲法を考えていきましょう。
まず、ベースはバス音です。
メロディーはソプラノです。
アルトとテナーはハーモニーです。
当たり前ですが、とても重要なことです。
この考えを基に、考えていきます。
メロディー=トップノートを考えて下の和声を考えて見ましょう。
 
Key of C
top | chord
C = F
D = G
E = Am
F = Bmb5(増4) = 4度
G = C
A = Dm
B = Em
になります。
Cアイオニアン、Aエオリアン、Fリディアンの3つスケールが確認できます。

これだけで十分作曲可能なすばらしい響きがします。
次は メロディー=3rdノートをトップに考えて下に転回して和声を考えて見ましょう。

Key of C
top | chord
C = Am/E 
D = Bmb5/F(増4度)=4度
E = C/G
F = Dm/A
G = Em/B
A = F/C
B = G/D

Cアイオニアン、A???、Eフリジアンの 3つのスケールが確認できます。
これもいい響きがします。
これらは ダイアトニックコードとも呼ばれています。

Key of C
top | chord
C = C/E
D = D/F
E = E/G
F = F/A
G = G/B
A = A/C
B = B/D(増4度)=4度

いつものCアイオニアンorミクソリディアン、Eフリジアン、Gミクソリディアンorアイオニアン の3つのスケールです。
 
トップノートC音には3つのコードと上記の5つのスケールが使えることになります。
C/E、F、A/E
Key of C
top | chord
C = C/E、F、A/E
D = D/F、G、B/F
E = 以下省略
F = 
G = 
A = 
B = 
になります。
禁則やらⅥコードは転回しないなどと言う野暮ったいこったいことは無しですw
基本的に音楽にやってはいけない事など一切ありませんw
残った音を考えて見ましょう。
DとBです。
Cの両隣の音以外は全部使えることになります。
Dは7th音で使うとして、BはM7は濁るので、7thとして使ってみましょう。
Bbの7thはC7ではなく、Fsus4がいい音がします。
そうすると、Bmb5が増4度は響きが濁るので、Bbを使います。
本当のkeyはFになります。
上記のコードで増4度になるものは全部変更します。
次に進行を考えてみたいと思います。
当たり前ですが、ソプラノであるメロディーを見ても分かりにくい。
進行はベースを基準に考えると分かりやすい。
ベースはそのままで、和声法のルールに合わせます。

Ⅰ64の先行はSです。
すなわちⅡかⅣしかありません。
Ⅰ64=Ⅴへの前提(S―Ⅰ64-Ⅴ)としてのみ使用される。また、経過音もあり(Ⅳ-Ⅰ64-Ⅳ)
V64の先行はⅠです。
Ⅳ64の先行もⅠです。
Ⅳ64は冒頭と終止。
Ⅳ6は終止では使わない。
終止では、Ⅰ64を使い、Ⅰ64|Ⅴ|Ⅰで終止音飛びを防ぎ、終止感を出さなければいけません。
※先行はSです。終止でのバス課題は簡単ですが、ソプラノ課題の時、第二音が使われているならそれはもうⅡしか選択はありません。

V7コード
・冒頭と終止では7thは使わない。
・Ⅴ7|Ⅰへはどちらかが不完全となる。
・Ⅴ7|Ⅵへは基本形の完全系のみ
・Ⅴ7の重複はすべてバス
・7thは2度下のⅠの3音へ
・導音の3音は主音へ
・5音は主音へ
・転回系はⅠも含め全て完全系のみ
※Ⅰ転回の後のⅤ7は上三声の主音は7thへ下行。
※Ⅰ転回の前から終止までは上三声の跳躍禁止。
広がる、縮む、お隣重視、保留音最重視、滑らかに上に、滑らかに下に、重複絶対厳守、スライドは13・・スライドダメなの85

運指ではこのようになるが、和声法を身に付けるために、具体意的により実践的にパターン化して覚えていくことにする。

●TST
code:Ⅰ-Ⅳ64 -Ⅰ
Bass:R - R - R

code:Ⅰ6-Ⅳ -Ⅰ64
Bass:3 - 4 -5

●TDT
code:Ⅰ-Ⅴ6 -Ⅰ
Bass:R - 7 -R

code:Ⅰ-Ⅴ64 -Ⅰ6
Bass:R - 2  -3

code:Ⅰ64-Ⅴ -Ⅰ
Bass:5 -5 - R

code:Ⅰ6-Ⅴ64 -Ⅰ
Bass:3 - 2 - R

 ●TSSDT or TSDTT
code:Ⅳ-Ⅱ6 
Bass:4 -4

code:Ⅵ-Ⅳ6 
Bass:6 -6





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